2008年2月20日 (水)

ハンターのつぶやき

久々に測量ネタでも。

測量士は山での仕事が多いのです。三角点の踏査であったり、地形測量であったり、国有林調査であったり、とにかく山に登ることが多いのです。とくにアタクシの場合、一年の半分は山に登っていたのではないでしょうか(笑)

山と言っても色々な山があります。函館山のように観光や散策で登れるような山、ある程度の装備が必要な山。アタクシ達が仕事で登る山は、ほとんどが後者であります。腰に鉈を下げ、発炎筒を持ち、鈴や爆竹を鳴らしながら登山するのです。山にはお会いしたくない獣さんが住んでおりまして、なるべく会わないよう、こちらも色々と気を使っているのですよ。

アタクシ達の気遣いでも危険と思われる場合、もしくは確実にいらしゃると思われる山に登らなければならない場合、そんな時アタクシ達はハンターを雇います。官公庁に害獣駆除の申請をし、猟友会を通してハンターを雇うわけです。色々なハンターとお会いし、一緒に仕事をしましたが、アタクシが心から頼れると思ったハンターは2人だけです。一人はYさん、もう一人はKさん、2人ともハンター歴が長いベテランです。中でもYさんはNHKで特集を組まれたこともあるハンターでして、過去に仕留めた熊は60頭を超えています。ハンターというより、昔からのマタギですね。

そんなYさんと三角点の踏査をしていました。麓から徒歩で登り始め、2時間ほど経過した頃でしょうか。頂上まで30分くらいとなったところで、熊の足跡を見つけました。足跡自体はよく見るのでどうってことはないのですが、今回の足跡はかなりデカイ・・・アタクシも今まで見たことのないようなデカサだったのですよ。足跡から推測すると、おそらく2.5mは超えるくらいの大きさはあるはず。しかも、火山灰にクッキリと足跡が残っているということは、そこを通ってからそんなに時間が経過していないということなのです。更に、その足跡はアタクシ達がこれから向かう方へ点々とついていました。

しかし、今日はハンター同伴!しかもベテランの頼れるYさん!何も恐れることはない!さぁ行くぞぉおおお!気合入れてYさんに行きましょうと言うと・・・

Yさん:この鉄砲じゃ無理かもしれん・・・・・・

一同:(°O° ;)!!

もう、すっかり意気消沈です(笑) Yさん曰く、この山で大きい熊を見たことがなかった。だから重いライフルではなく、軽い散弾銃(弾は熊撃用散弾)を持ってきたとのこと。頂上まで30分の地点まで来ているが、もうこれ以上は・・・・・とりあえず、安全を優先してその日は下山しました。しかし、Yさんさえも怯えさせる熊とは・・・見たいような見たくないような・・・

ちなみに、アタクシの独断と偏見から良いハンターの見分け方を。ベテランのハンターは列の後ろを歩きます。なぜなら、熊さんは人が歩いた後ろに出ることが多いからです。アタクシも7回遭遇しておりますが、6回は後ろからでした。だから、ベテランは前を歩かずに後ろをついてくるのです。

次回は正面から遭遇した時のお話でも(笑)

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2007年7月25日 (水)

隊長と呼ばないで!

書店で立ち読みをしていると、背後から【隊長!】との声。思わず脊髄反射で振り返ると、そこには前に勤めていた会社の後輩が立っていた。そして、周囲の我々を見る目が・・・・・・そりゃ混雑している書店の中で、【隊長】なんて声聞こえたら、アタクシも見てしまいますわな。そして、自衛隊の関係者かなにかと思うでしょうなぁ・・・

アタクシは役職で呼ばれるのが嫌でした。また後輩のことを【部下】と呼ぶのも嫌でした。理由は、自分が技術屋だからです。役職で呼ばれると、技術屋じゃ無くなってしまうような気がしてしまい、後輩に役職で呼ぶな!と徹底させていたのです。

役職で呼ばせないアタクシに対して、後輩が決めたのは【隊長】という言葉。伊能忠敬の測量隊や、南極観測隊等からヒントを得たようです。アタクシも役職で呼ばれるより、隊長と呼ばれるほうが、測量にはシックリくる様な気がして、とても気に入ってました。ですが、いざ現役を離れ、人ごみの中で隊長と呼ばれると・・・・・・恥ずかしいですな!思わずその場から逃げたくなりましたよ。もう隊長と呼ぶのは勘弁してください・・・・・・

ちなみに、アタクシが【部下】と言葉を嫌った理由。それは、技術屋なら年齢差があっても、技術力が同じなら対等な立場で主張しあえると考えていたからです。もちろん、年齢差は弁えて発言等はしなければならないですけどね。ですから、私は【部下】ではなく【後輩】という言葉を使うようにしていたのです。

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2007年7月 4日 (水)

怒る人 その2

測量という商売を長く続けていると、人から恨まれることがあるのです。

土地所有者が、自ら測量を依頼してきた場合。このような場合は、測量結果がどうあれ、納得される方が多いのですが、公共事業等で測量を実施し、その結果、土地所有者の意図しない結果になった場合。それはもう恐ろしいことが・・・・・・

我々が土地を測る場合、当然ながら適当に測っているわけではありません。17条地図があれば、当然それを参考にしますし、地籍測量図や地籍成果、公道に面しているときは道路用地図、場合によっては明治、大正時代の図面まで引っ張り出してきて土地を確定していくわけです。ですから、自分が測った土地に関しては、絶対間違っていないという自信があるのです。測量の結果、土地の面積が減ったとか、境界線が違っていたとしても、ちゃんと説明付ける事ができます。

例えば、登記簿上の面積が100㎡、しかし、実際に測量したところ80㎡しかなかったとします。公差の範囲内であればトラブルに発展することは滅多にないのですが、公差の範囲を大幅に超えてしまった場合。そうなると、土地登記をやり直さなければならないこともあるのです。地積の更正、地図の訂正というものです。当然、登記には土地所有者の承認が必要ですので、それを説明に行くのですが、自分に不利益になる結果の場合は、大方の人はまず怒ります・・・・・・

公共事業とはいえ、頼みもしない測量を勝手にやられて、その結果、土地が減ったとか、境界線が違っていたとか言われたら、誰でも怒りたくなりますよね。まして、今まで隣家と何のトラブルもなかったのに、測量をやったことによりギクシャクしてしまったとか・・・更には境界紛争に発展し、裁判にまでなったというケースなんかも。測った方としては、もう心苦しいを超越してしまって・・・・・・(;´д⊂)

土地の経緯を説明し、なぜこうなったのかという理由を説明すれば、大概の方はしぶしぶながらも納得してくれます。しかし、中には話すら聞いてくれない人も。

アタクシ:こんにちは。測量の説明に伺いm

地権者:帰れ!(ノ ゜Д゜)ノ ==== ┻━━┻

アタクシ:(;´д⊂)

こんなのはまだ良い方で、アタクシが玄関を開けて挨拶をしたら、返事の代わりに草刈鎌が飛んできたり、撒かれたり、詐欺師が来たから警察呼べとまで言われたことも。また、納得してもらえない地権者から説明を聞きたいという連絡があり、急いで地権者の家に向かったら、茶の間に親族一同が勢ぞろいしており、2時間目いっぱい文句言われたり、もう、自分がネゴシエーターに思えることも。まぁ、財産に関することなので、双方が納得するまで徹底的に話し合いするべきですけどね。

中には・・・・んー、まだ書き足らないけど、時間がないので怒る人3で。

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2007年6月26日 (火)

怒る人 その1

測量が儲かるかどうか・・・という事を書こうと思ったのですが、ちと後回しにします。どこまで書いていいか悩むところがありまして^^; まぁ、そのうち書きますので、今回は違う話を。

常に怒っている人

普通に考えても想像つかないと思いますよ・・・アタクシも、実際この人に会うまでは、こんな人間の存在すら知りませんでしたから。アタクシが怒らせたとか、たまたま機嫌の悪い日だったとか、そんなんじゃなく、本当にいつどこで会っても怒っている人なのです。

出会いは仕事の打ち合わせ。ある官公庁の出先機関に怒る人はいました。新しい業務の打合せと挨拶を兼ね、出先機関の担当者に電話をしたところ・・・

怒る人:忙しい時に電話してくるんじゃないよ!

えーと・・・・・どうすればいいですか?何月何日の何時に電話しますと手紙を書けばいいのでしょうか?打ち合わせのアポ取りで怒られたのは、後にも先にもこの人だけですな。まぁ、その時は、たまたま機嫌が悪かったんだと自分に言い聞かせ、怒られながらもアポを取ったので、後日打ち合わせに。

担当者のデスクまで行き、声をかけ挨拶をして名刺を渡そうとしたら・・・

怒る人:仕事してるときに来るんじゃないよ!

アタクシ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・('Д')

えぇ、なんかの冗談かと思いましたよ。ところが目が怒っているんですよ。アポを取って、仕事場に仕事の話をしに行こうとしたアタクシに落ち度があるんでしょうね・・・・きっと・・・・んで、その一言を放ったきり、アタクシを無視ですわ。さすがに困り果てて、周りの人に何とかしてくれと縋る気持ちで見回すと、これまた全員が見ていないフリをしているんですな。もう空気が鉛のようでしたわ。もう半分開き直って、打ち合わせをせかすと・・・・

怒る人:あんたホントに礼儀知らずだな!

おまえに言われたかないわ!

と大声で叫びたい気持ちを抑えつつ、とにかく打合せをしてもらうことに。すると初対面のアタクシに素敵な一言が。

怒る人:この前渡した図面持ってきたんでしょ?

この人は普通じゃないと、この時に確信いたしました。そして、今日が初対面ですと伝えると・・・

怒る人:図面無しで打ち合わせできるかよ!馬鹿ヤロー!

お前がバカヤローだろ!!!!

と、お役所の人間相手に言えるはずもなく、本所からもどこからも図面を貰っていないことを説明し、グチグチ言われながらも図面GET!。ようやく打ち合わせを始めるも、こちらの質問には一切答えてくれないという徹底ぶり。一方的に話を聞かされるだけで打ち合わせは終わったのでした。その日以来、業務が終わるまでの数ヶ月間が憂鬱で憂鬱で・・・

怒る人:携帯電話なら3回以内で出ろ!

怒る人:メールに添付した書類はFAXでも送れ!

もう理不尽とういうかなんというか・・・・とにかく、いつ電話しても、会っても、100%怒っているのです。最後の最後まで、普通に話してくれる事はありませんでした。こんな理不尽なの相手にしなきゃいけない商売って素敵ですよね( iдi )

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2007年6月22日 (金)

資格は誰でも取れる。

測量士、測量士補の資格の取り方は2つ。

① 無試験で取得

② 試験で取得

そうです、試験を受けなくても資格を取得する方法があるのです。ただし、これには時間と相応の費用がかかります。無試験で取得するには、大学の土木工学科、建設工学科、地理工学科等の測量に関する学科、又は、建設大臣指定の測量専門学校を卒業し、測量士補を取得する。測量士補取得後は実務を1~3年経験し、測量士の申請をするという方法なのです。専門学校でも最低1年、短大は2年、大学だと4年、入学金や学費も馬鹿になりません。時間とお金に余裕があるなら、測量の基礎をしっかりと学び、下地を作ってから業界に出て行くのがベストなのでしょう。ところが・・・

社会人で資格を取得しなければならない状況になった時、これらの方法では厳しいものがあります。理解がある職場なら、学校に通わせてくれるところもあるでしょう。しかし、現実は厳しく、そのような会社は極少数なのです。アタクシが知る限り何社もありません。このような場合、資格を取る方法は一つ。国家試験で取得するのです。

測量士、測量士補の受験資格に特別な制限はありません。年齢、性別、学歴、(国籍?)一切関係ないのです。また、測量士補を取得してから測量士という制限もありません。ですから、いきなり測量士の試験を受けることも可能なのです。社会人であり、それなりの経験を持ち、早く資格を取りたいのであれば、試験を受けるのが一番だとアタクシは思います。試験日、願書の受付日等は国土地理院のホームページか、測量協会のホームページを見れば書いてあります。

ちなみに、試験内容は測量士と測量士補では違います。どんな内容の問題が出るかと言いますと・・・試験問題←こんなのが出ます。三角、多角、水準、地形、地図、応用等の各種測量問題が出ます。ある程度の実務経験があれば問題の内容は理解できると思います。実務経験がなくても基礎数学、最小二乗法、三角関数、微分積分に自信がある方ならば、挑戦してみるのも良いかと思います。測量の仕事は計算することと言っても過言ではありません。1mmの1/10までの高さを求めたり、角度の秒単位まで求めたり、全ての測量成果は計算により成り立っているのです。計算と精度を追求していくのは測量の難しさでもあり、楽しさでもあるとアタクシは考えます。

ここ数年の合格率はわかりませんが、測量士の合格率は約10%前後、測量士補で約20%といったところでしょうか。超難関!ってわけではないのが合格率を見ればわかると思います。少しでも測量に興味があるならば挑戦してみることをお勧めします。資格は取って損は無いのです。

最後に、測量士と測量士補の違いを。測量士は業務計画を立て、人員の配置や測量の進捗状況等を管理していきます。測量士補は測量士の立てた計画に基づき作業をしていきます。まぁ、実際は測量士も測量士補も現場で一緒に汗を流します。

次回から、ちょっとぶっちゃけていきます。測量は儲かるか?ってことをテーマに・・・

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2007年6月20日 (水)

測量とは?

測量ネタを書く前に、測量士の仕事内容がわかっていないと理解できないものが多いので、少々前置きを・・・ちょっと長くなりそうですな。

『お仕事は何されてるのですか?』という質問に対し

『測量です』と答えると、大概の人は

('Д')?←こんな顔になる。

明らかに理解してなさそうな顔なので、『土地なんかを測る仕事ですよ』とフォローすると、これまた大概の人が『あぁ!道路とか、工事現場などで器械を覗いている人ですね!』と返してくる。残念ながら、それはハズレでもないが正解でもない。工事現場等で行われているのは工事測量というやつで、アタクシが生業としている測量とはちょっと違うのである。

測量は測量法で3つに分かれている。

①基本測量(第四条)

②公共測量(第五条)

③基本測量及び公共測量以外の測量(第六条)

この中で①と②は国土地理院に登録した測量士、測量士補しか従事することができません。アタクシが生業としてきたのは主に②の公共測量というやつなのです。公共測量というのは、測量費用の全部、または一部を、国や公共機関が負担し、尚且つ、測量法に定められた精度を有する測量の事。とでも言っておきましょうか。かなり端折った説明になりましたが、こういった感じです。んでは、実際にどんな業務をするのかと言うと

道路計画、河川改修、都市計画、土地区画整理、上・下水道計画、宅地造成、防災ダム計画等です。一言で道路計画と書いておりますが、新しい道路を開通させる、既存の道路を拡幅する、道路に交通安全施設を設ける、道路の視野を広げるなど、内容は多岐に渡ります、このほかにちょっと変わったものでは、国有林対策、保安林解除申請、海岸保全区域設定、埋立申請、道路台帳整理、立木調査、深浅測量と、測量とは関係ないんじゃないの?という仕事まで測量士はやるのです。測量とは、測量法に基づき、地球上のあらゆる地形を測る仕事。アタクシはこう考えております。地球に存在するステージ(海、山、空、川)を相手にするグローバルな仕事なのです。

測量ってなんか面白そう。測量士の資格はどこで取得するの?と測量に興味を持ち、実際に資格取得にチャレンジした方もアタクシの知り合いにおります。測量士の資格は誰でも取ることができます。次回は測量士、測量士補の資格について少々書こうかと思っております。

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